リアキャリパー
リアブレーキはほとんど使わないので、手間をかけないつもりでした。
でもリアブレーキの効きは毎回確認しています。リアタイヤがロックできるくらいまで効くことを確認したら、後はたまに使うだけという使い方です。
ある日、いつものようにリアブレーキを踏んでみると、全然効きません。「これくらいでロックしたよなぁ」というくらい強く踏んでも軽くブレーキがかかったかなという程度です。
ブレーキオイルが漏れたりすると大変なので、まずオイルラインから調べましたが、問題ありません。
じゃあ次は、ピストンを揉み出してピストンとキャリパーの掃除でもするか、と開けて見たところ、片方のピストンがほとんど動いていない ! よく見るとダストシールがはみ出して引っかかっているようでした。だからブレーキが効かないのかと原因は分かったものの、キャリバーを割ることが決定してしまいました。がっかり。。
開けてみるとさらにがっかり、シリンダー内部がかなり腐食しています。
ピストンも結構腐食しており、ピカールで磨いたら何とかなるというレベルではなく、シールセットを新品に変えてもだめだろうという結論に至りました。一応新品に交換してしばらく使いましたが。。
ヤフオクで中古キャリパーを買って、これよりはきれいなピストンも入手しましたが、やはりシリンダー側の腐食も気になります。
ブレンボのカニも考えましたが、キャリバーサポートの入手が困難そうで諦めました。いろいろ調べると昔の隼とかGSX-R1000のリアキャリバーが付きそうということが分かり、わくわくして来ました。
GSX-R1000のリアキャリパーはトキコの純正品とは形が全く違うものの、マウントは同じでピストン径も同じでブレーキレシオも変わらないことが分かりました。いろいろ調べるのは面倒だけど楽しいです。バンディット1200と隼間で交換した人のブログ記事を見つけたり、古いバンディット1200の写真を見て、これはバンディット250と同じキャリパーに違いないと決めつけたりアナログな調査です。ピストン径はどこかにきちんと数値がありましたので安心でした。
結局、ヤフオクでGSX-R1000 K1のリアキャリパーを落札。
2001年型という古いものでもこの綺麗さ ! 少しの腐食はありますが、元のものよりはるかに綺麗です。
ピストンは完璧で腐食なし。変わった色ですが、アルミピストンにカシマコートというコーティングが施されたものらしいです。
部品の全体像です。シールセットとパッドサポートは新品を買いました。15年くらい前の車種の部品でも普通に買えるのがすごいです。
こうやって見ても、やはり大型車の部品はコストがかかっていて、作りがしっかりしています。ブレーキパッドもレース用のものだとか。
落札価格は安くはなかったけど、新品の3分の1くらいだし、この内容には大満足。
調べたとおりにきれいにポン付けできました。あこがれのNISSINキャリパーになったし、前後のブレーキキャリパーが金色になってカスタムレベルが上がりました。
今回の部品分解で自分のバイクやヤフオクの中古部品を見て感じましたが、250cc以下は車検がないので、ブレーキオイルの交換とかブレーキのメンテナンスもほとんどされていないようです。バイク屋さんに聞いても、この時代のバンディット250で持ち込まれるものは、ほとんどがキャブレターが要調整で、ブレーキは固着しているそうです。
部品自体は大型車とも共通なものも多かったり、より高級な部品が同じマウントで使えたりするので、古い部品を買う時には、車検で最低限のメンテナンスを受けている大型車両のものが良いなぁと思いました。